どの業界の企業戦略も生き残るためには、早い時期から優良な顧客を取り囲んでしまうことが重要になっています。保険業界も同じで1999年4月の予定利率の引き下げ以降、かなりの割合で保険を解約したり、加入するにしても加入額が引き下がるなど危機感が業界を覆いました。
生命保険各社は、これ以降に保険料の割引やキャッシュバックなどおトク感を打ち出した経営戦略をとりようになりました。日本生命が「割引」や「おトク」を前面に打ち出した「ニッセイ保険口座」をスタートし、第一生命や住友生命など、続々大手が続きました。
「ニッセイ保険口座」は、この口座に加入中の生命保険をまとめ、生命保険以外の商品もまとめ、生活総合口座として活用できるようにしました。主な特典は、保険に入る量が多いほど保険料が安くなる「はいるほど割引」、長期継続加入で配当が有利になっていく「つづけるほど配当」など。また、自動車保険など損保商品や投資信託などもセットできるようになっています。
自動車保険は、セットすると保険料が5%オフ、火災保険は2.5%オフや住宅ローンの場合、最初の5年間の金利が最高0.6%オフなどです。
第一生命の「生涯設計ドリームパッケージ」は、契約者が同じなら、妻や子どもが被保険者となっている保険でも合算し、割引ます。
住友生命の「スミセイ ライフマイレージ サービス」は、ポイントでキャッシュバック方式での返金システムです。また転換優遇料率といって、古い保険から新しい保険に入り直したとき、有利な料率で保険を転換できるようになっています。
こうした保険は、どうしても大型の保険が必要だというような人には割安感があり、いろいろな保険に加入してて管理が面倒で1つの保険会社にしぼりたいといった場合にも、おトク感があります。