Q.2 掛け捨ての保険はもったいない?
A.2 保険の基本は掛け捨てです。予定利率の低い今は、むしろ掛け捨てのほうがよい。
生命保険は相互扶助の考え方でなりたっている金融商品です。
基本は、死んだ人の遺族に生きている人がお金を出し合って保険金を支払うというものです。「満期になったらお金が戻ってくる保険や、お祝い金が出る保険はトクでは?」という方もいると思います。
たしかに単なる掛け捨てよりトクな気がするかもしれませんが、たとえば加入途中で定期的にお祝い金が出る保険の場合、そのお祝い金は加入している保険会社がお金を出してくれるのではなく、「お祝い金」用に自分で積み貯めるお金で、支払っている保険料の中から一定額が積み立てられているのです。満期に戻ってくるお金も同じように別途積み立てられているのだと思えばいいでしょう。
終身保険などでは、保険料の支払い満了後に解約すると、
この積み立ては加入時に決まっている利率で運用されています。
これを予定利率といい、保険会社で差があります。
低金利の今なら、多少有利な金融商品という気がしますが、保険である以上、必ず保険運営の経費がかかりますので、予定利率での運用に、保険運営の経費を差し引かれ、さらに死亡保障の料金が差し引かれて運用されていきます。
たとえば個人年金とは、将来自分で積み立てたお金を自分でもらう貯蓄型保険の代表ですが、某大手生命保険の有配当年金の場合、50歳から65歳まで年金を積み立て65歳時点での一括受け取りが500万円になる商品は、月々の支払いが2万8472円でトータル512万4960円を支払い500万円の年金原資を作ることになります。
有配当なので、配当がプラスαされて増える可能性もありますが、可能性と保証は違います。銀行積み立てなら金利なしであっても512万4960円になりますし、金利が1%だった場合は550万円くらいになてるはずです。
保険の場合は5年以上の長期で加入するケースが多いですが、もし郵便局や銀行の金利が上がった場合には予定利率の低い今の貯蓄型保険に入り続けるのはソンな気がします。
さらに保険の場合は、解約ペナルティで払い込んだお金よりも戻るお金が目減りする場合もあるのです。